「このコードベース、どこから読めばいいか分からない…」
そんな悩みを一発で解決するツールがGoogleから登場しました。
Code Wiki—GitHubリポジトリのURLを入力するだけで、AIが自動的にドキュメント、アーキテクチャ図、クラス図を生成し、さらにコードについて何でも質問できるチャット機能まで備えています。
Google Code Wikiとは?
Google Code Wikiは、2025年11月13日にパブリックプレビューとして公開された、AI駆動型のコードドキュメント生成プラットフォームです。
Googleが開発した背景には、ある深刻な問題があります:
「既存コードを読むことは、ソフトウェア開発における最大かつ最もコストのかかるボトルネックの一つである」
— Google Developers Blog
この問題を解決するため、Code WikiはGemini AIを活用して、あらゆるGitHubリポジトリの包括的なドキュメントを自動生成します。
Code Wikiの4つの主要機能
1. 自動更新されるライブドキュメント
Code Wikiは単なる静的ドキュメントではありません。コミットごとに自動で再生成されるため、常にコードの最新状態を反映します。
- コード変更を検知して自動更新
- ドキュメントと実装の乖離がゼロ
- 手動メンテナンス不要
2. Gemini搭載のAIチャット
「認証はどう機能している?」「このAPIはどこで使われている?」—そんな質問に、リポジトリ全体の知識を持つAIが即座に回答します。
| 質問例 | AIの回答内容 |
|---|---|
| 「ログイン処理の流れは?」 | 認証フロー + 関連コードへの直接リンク |
| 「データベース接続はどこ?」 | 設定ファイル + 接続処理コードの位置 |
| 「このエラーの原因は?」 | エラーハンドリング箇所 + 修正提案 |
3. 自動生成されるダイアグラム
Code Wikiは3種類の図を自動生成します:
- アーキテクチャ図:システム全体の構造を可視化
- クラス図:クラス間の関係性を表示
- シーケンス図:処理の流れを時系列で表現
これらの図もコード変更に連動して自動更新されます。新しいマイクロサービスの追加やデータベース依存関係の変更も即座に反映。
4. ハイパーリンク統合
ドキュメント内のすべての説明は、実際のコードファイルと直接リンクされています。
- 概念説明 → 実装コードへジャンプ
- 関数説明 → 関数定義へジャンプ
- チャット回答 → 参照コードへジャンプ
Code Wikiの使い方
使い方は驚くほどシンプルです:
ステップ1:Code Wikiにアクセス
codewiki.google にアクセスします。
ステップ2:GitHubリポジトリURLを入力
調べたいリポジトリのURLを入力欄に貼り付けます。
例:https://github.com/davila7/claude-code-templates
ステップ3:自動生成を待つ
AIがリポジトリを分析し、ドキュメント、図、チャット機能を自動生成します。
これだけで、そのリポジトリの完全なWikiが出来上がります。
従来の方法との比較
| 項目 | 従来の方法 | Code Wiki |
|---|---|---|
| ドキュメント作成 | 手動で記述・更新 | AI自動生成・自動更新 |
| 図の作成 | ツールで手作業 | コードから自動生成 |
| コード理解 | コードを直接読む | AIに質問して理解 |
| 更新頻度 | 人が更新するまで古い | コミットごとに自動更新 |
| 新人オンボーディング | 数日〜数週間 | 数分〜数時間 |
Code Wikiが解決する3つの課題
1. 新人オンボーディングの高速化
新しいチームメンバーが「初日から貢献できる」環境を実現します。
- コードベースの全体像を即座に把握
- 分からないことはAIに質問
- 図解で複雑な依存関係を理解
2. レガシーコードの理解
ドキュメントが古い、または存在しないレガシーシステムでも、Code Wikiが現在のコード状態から自動でドキュメントを生成します。
3. シニア開発者の生産性向上
「新しいライブラリを数日ではなく、数分で理解できる」
経験豊富な開発者でも、新しいコードベースを理解するには時間がかかります。Code Wikiはその時間を劇的に短縮します。
利用条件と今後の展開
現在の利用条件(パブリックプレビュー)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 料金 | 100%無料 |
| 対象リポジトリ | 公開(パブリック)GitHubリポジトリのみ |
| プライベートリポジトリ | ウェイトリスト登録で今後対応予定 |
企業向け機能(近日公開予定)
GoogleはGemini CLI拡張機能として、企業が内部リポジトリでもCode Wikiを利用できる機能を開発中です:
- ローカル環境でのセキュアな実行
- プライベートリポジトリ対応
- 社内インフラとの統合
競合サービスとの比較:DeepWiki
Code Wikiと同様のコンセプトを持つサービスとして、DevinのDeepWikiがあります。
| 機能 | Code Wiki | DeepWiki |
|---|---|---|
| 提供元 | Devin (Cognition) | |
| AI基盤 | Gemini | 独自AI |
| ドキュメント自動生成 | ✅ | ✅ |
| 図自動生成 | ✅ | ✅ |
| AIチャット | ✅ | ✅ |
Code Wikiは元々Mutable.aiが開発した「Auto Wiki」というプロジェクトがGoogleに買収され、再構築されたものです。
実際に試してみよう
Code Wikiを試すのは非常に簡単です:
- codewiki.google にアクセス
- 興味のあるGitHubリポジトリのURLを入力
- 生成されたドキュメントを探索
- AIチャットで質問してみる
例えば、Claude Code関連のテンプレートリポジトリ:
https://github.com/davila7/claude-code-templates
を入力すれば、そのリポジトリの構造、使い方、実装詳細がすべて自動ドキュメント化されます。
まとめ:コード理解の革命
Google Code Wikiは、ソフトウェア開発における最大の時間泥棒—「コードを読む時間」—を劇的に削減するツールです。
- ✅ 無料で利用可能(パブリックプレビュー中)
- ✅ GitHubリポジトリURLを入力するだけ
- ✅ 自動更新されるドキュメントと図
- ✅ Gemini AIによるQ&A機能
新しいプロジェクトに参加したとき、オープンソースを調査するとき、レガシーコードを引き継ぐとき—Code Wikiがあなたのコード理解を加速します。
今すぐ codewiki.google で試してみてください。
ソース:
- Google Developers Blog – Introducing Code Wiki
- Analytics Vidhya – Google Code Wiki Guide
- The Register – Google previews Code Wiki
関連記事:


コメント